平成29年(2017年)の本学会を11月18日(土)・19日(日)に栃木県宇都宮市にて開催させていただきます。
今回の学術大会テーマは「小児アレルギー学の新たな礎を築く」といたしました。世界遺産の日光東照宮を支える「礎」のように、アレルギー疾患対策の上では、小児アレルギー学のエビデンスに基づく新たな見解が求められています。そのため、本学術大会は、日進月歩によるアレルギー学の「新たな見解」=「新たな礎」を1つでも多く構築することを目指したいと考えています。
現在、国民の1/3がアレルギー疾患に悩まされており、国民病のひとつとしてその対策が望まれています。国会におきましても、「アレルギー疾患対策を総合的かつ計画的に推進することを目的」として、アレルギー疾患の医療的・社会的問題を解決すべくアレルギー疾患対策基本法が成立・施行されました。
アレルギー疾患対策に向けての重要な課題としては、第1に「基礎・臨床研究」のエビデンスに基づく臨床応用が、小児アレルギー疾患の発症予防と治癒に期待されています。第2に今、目の前の症状に苦しんでいる患児を治療する適切な「実地診療」の対策も必要です。第3に患者・保護者教育や社会的対応のために「多職種との連携医療」が不可欠です。
第54回の本学術大会では、これらの「基礎・臨床研究」、「実地診療」および「多職種との連携医療」の3本柱を中心に「小児アレルギー学の新たな礎を築く」に向けて、多くの会員の皆様のご発表と活発な討論をよろしくお願い申しあげます。
会長挨拶